支援会ニュース SUBJECT |
掲載日 |
支援者、学生、教員ら約50人が文春全面勝訴を祝う/5月13日、寒梅館で浅野教授の祝賀会
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2010年5月16日
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渡辺教授裁判関連情報は
こちら
へ移転しました。 |
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『創』9・10合併号の津田教授記事について、『創』編集部が浅野健一教授に訂正・謝罪を表明し、山口正紀さんの反論を掲載
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2009年12月6日
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津田正夫・立命館大教授《『創』8月号山口レポートへの反論》記事(『創』9・10月合併号)が引き起こした新たな人権侵害について |
2009年9月29日 |
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判決が否定した「E子問題」で再び名誉毀損
事実をねじ曲げた『創』9・10月合併号「津田反論」
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2009年9月29日 |
浅野教授の文春裁判を支援する会・事務局長 山口正紀
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河野義行さん、霍見芳浩さんが自治自立能力なしの同大当局へ“渇” |
2009年7月6日 |
7月1、2日、河野義行さんが浅野教授の担当する講義のゲストスピーカーとして同志社大学に来てくれました。その折、河野さんは八田英二学長宛に要望書を出してくれました。
また、7月3日にニューヨーク市立大学経営大学院教授・霍見芳浩教が同志社大学で、1回生浅野ゼミでのゲスト講義と夜の公開講演会を行ってくれました。霍見教授は3日午後、同大のキャンパス・ハラスメント防止に関する委員会(CH委員会、旧称セクハラ委員会)を所管する倫理審査室の田中憲次主事らに要望書を提出しました。霍見教授の大学当局者への要請行動には、小原健司弁護士が同行してくれました。(つづく)
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裁判闘争支援のみなさんへ
文春捏造記事裁判2審で全面勝訴
原告・浅野健一(ジャーナリスト、同志社大学大学院社会学研究科教授) |
2009年7月6日 |
5月15日午後1時15分、大阪高等裁判所第9民事部(松本哲泓=てつおう=裁判長)は、私が文藝春秋発行の「週刊文春」(以下、文春とする)2005年11月24日号の《「人権擁護派」浅野健一同志社大教授 「学内セクハラ」を被害者が告発!》と題した記事を「事実無根の捏造記事」として、文春(上野徹社長)、鈴木洋嗣・文春編集長、石垣篤志・名村さえ両契約記者に損害賠償などを求めた名誉毀損訴訟で、文春側に550万円(京都地裁判決は275万円)の支払いを命じた。
二審判決で賠償額は倍増した。一個人の一度だけの記事掲載での名誉毀損訴訟で500万円以上の命令が出るのは極めて珍しいと思う。文春に対する賠償額としても最高の部類に入るのではないか。(つづく)
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二審・全面勝訴の速報で 浅野にメールなどで届いた祝賀メッセージ |
2009年7月6日 |
発信者に支援会通信掲載の了解済み(一部匿名に)
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事務局から控訴審判決と報告集会のご案内 |
2009年5月10日 |
<事務局から控訴審判決と報告集会のご案内>
「浅野教授の文春裁判を支援する会」事務局
浅野教授の文春裁判控訴審判決が、5月15日午後1時15分から大阪高裁別館72号法廷(松本哲泓裁判長)で言い渡されます。控訴審判決が本裁判の最大のヤマとなり、高裁の判断が非常に注目されます。これまでの裁判の経過につきましては、本ホームページの「関連資料・報道」を見ていただければと思います。
当日は、判決終了後の午後1時半すぎから大阪の司法記者クラブで、午後4時10分から京都の司法記者クラブで、原告・浅野教授と代理人による記者会見が行われ、その後、午後6時から京都弁護士会館(〒604-0971 京都市中京区富小路通丸太町下ル、電話番号075-231-2378、URL:http://www.kyotoben.or.jp/10accsess-info.html )3階大会議室で、浅野支援会による控訴審判決報告集会を行う予定です。集会の内容は、以下です(進行上、多少は変わるかもしれません)。
@ 判決の骨子説明(浅野支援会事務局から)
A 判決について詳しい内容・評価(原告代理人から)
B 補足・判決への感想(原告代理人から)
C 原告から判決への感想、この裁判への総括的な感想、代理人・支援者へのメッセージ(原告:浅野健一教授)
D 支援者からの感想
E 司会者が判決意義と判決評価をまとめ
会場の京都弁護士会館は、防犯の関係上、午後5時には玄関が閉まりますので、集会に参加してくださる皆様は、ご面倒ですが、会館西側の出入り口に回っていただき、インターフォンで3階大会議室の内線番号を押してください。内線番号等は、当日西側出入り口に案内の紙を貼っておきます。会館西側出入り口へは、竹屋町通り沿いの通用門から入ることができます。
お忙しいところ恐れ入りますが、支援者の皆様におかれましては、大阪高裁別館72号法廷での判決傍聴(午後1時15分〜)、京都弁護士会館3階大会議室における判決報告集会(午後6時〜)に是非お足をお運びくださいますよう切にお願い申しあげます。 |
08年7月3日大阪弁護士会館・山田悦子さん講演
(文春裁判控訴審にあたって) |
2008年9月 |
困難な時代を正していくための裁判
京都地裁はカッコ付きでしたが、原告勝訴でした。勝訴といえども、肝心の謝罪広告が認められなかったのは、やはり問題です。文春は、活字で人権侵害を社会的に図ったのですから、活字でもって責任をとっていく、これは活字を媒体にして社会に情報提供しているジャーナリズムの社会的マナーだと、私は考えています。
しかし、日本の社会では人間社会における責任の原理思想が歴史的に獲得されていませんから、裁判官も社会で育った人の子ですから、ちゃんとした考えは養成されず、基本中の基本を欠落させて判決してしまうのが、今の司法の現実だと思います。
この裁判でいちばん必要とされるのは、賠償金などではなく、きちんと社会に向けて謝り、浅野さんの名誉の回復を図らなければならない、ということです。
人の精神性に傷がつけられるということは、それが形で表すことが出来ないものだけに、事態は深刻です。一度傷つけられた心は、その後もうずきとなって、人の生涯を縛ることになります。浅野さんの心のうずきが社会的機能を有するマスメディアにより作られたところに、この裁判が社会的意味合いをもつことになり、こうして私たちが支援することにつながっております。
そこで、浅野さんの裁判を支援することの今日的な意味合いについて考えてみたいと思います。それを考えるにあたり、私たちは今、どのような時代に生きているのか、その時代にあって浅野さんはどのような役割を果しているのか、この二つが明示されなければ、私たちはこの裁判を社会に普遍化することが出来ないのではないでしょうか、
日本の戦後は、日本国憲法を有していながら軍備を増強させ、イラクへの海外派兵までも行い、憲法9条を形骸化させ、また規制緩和の名のもと「自己責任」が叫ばれ、「個人の尊重と公共の福祉」の憲法13条が放擲されかねない危機的状況を今日の社会に出現させています。国家予算が軍備に多大に投入され、国民の福祉が縮小されていくことが、どのような事態を生んだかは歴史の経験するところです。
このような国家の由々しき事態にマスコミが警鐘を鳴らしていないところに、日本の現在のたいへん病んだ状況があります。この病んだ国家状況に、知識層はだんまりを決め込み、容認しています。
1980年代に消費税3%が打ち出され、国家的規模の国民の反対闘争は社会党を圧勝させ、土井たか子さんに「山が動いた」と言わしめました。その後の5%に対してはすんなり認めてしまったものの、やる時にはやれる国民の反応から考えますと、現在のこの病んだ由々しき日本の政治体制を国民が容認しているところに最大の問題があります。
甲山事件が起った1970年代、また80年代は、社会に問題が起った時には、学者・文化人たちが共同で記者会見を開き、抗議をしておりました。私が再逮捕された時、井上清先生や奈良本辰也先生をはじめとするオピニオンリーダーが抗議声明を出してくれました。
正義の実現に向けた行動を社会的に行うオピニオンリーダーが日本社会から消えていく中、浅野さんが、書かれる人の立場に立ち、人権侵害のない報道をやろうじゃないかと、犯罪報道における匿名報道を掲げ、日本の報道改革を求めるオピニオンリーダーとして、1980年代中葉、日本社会に登場してきました。
しかし、日本のメディアは、逮捕された市民の側に立った報道姿勢を持たないにもかかわらず、「匿名では権力チェックが出来ない」と、浅野さんの主張を排撃し続けています。逮捕された人のプライバシーを警察・検察以上に調べ上げ、悪意をもって書きたてている報道姿勢からして、メディア側のこの主張は詭弁以外のなにものでもありません。
この詭弁に一貫して異議を唱え、欧米諸国に見劣りしない日本の報道形成のため、改革提言の手綱を緩めずに行動展開してきたのが、浅野さんでした。
常日頃、権力から市民を守っていない日本のメディアは、日本を戦争の出来る国へと変貌させ、国民を危険な方向に導こうとしている支配層に対する権力チェックを行う力を身につけていません。日本国民が守るべき最高法規である憲法に違反した海外派兵に、全報道機関が一丸となって阻止報道をすべきでした。しかし、そうしなかった日本の報道機関は、戦前と同じく、今も国家権力のプロパガンダ的体質から脱却できずにいます。
「民衆が開明されるかどうかということは、どうでもいい問題ではない。高官たちの偏見は、もとはといえば国民の偏見から始まっていた。無知蒙昧の時代には、たとえ最大の悪事を犯した場合ですら、人はそれについてなんの疑いも持たないのであるが」とモンテスキューは言っておりますが、日本の現在は、戦争の出来る国へと変貌した無知蒙昧時代にあります。
無知蒙昧の時代がひき起こす人間の精神の荒廃、その荒廃した人たちによって、アカハラ・セクハラの社会問題を利用して浅野さんの社会的排除が目論まれたのが、今回の文春報道であったと言えます。モンテスキューはさらに続けます。
「光明の時代には、最大の善事をなした場合でも、人はなお、心おののくものである。人はかっての過誤を感じ取り、その矯正に思いをいたす、しかし、さらにまた、その矯正自体の過誤に思いをいたす。人は最悪を恐れる時、悪をそのままにしておき、最善について疑う時、善をそのままにしておく。部分を考察するのは、ひとえに全体を判断するためであり、すべての原因を検討するのは、すべての結果を知るためである」と。
浅野さんの裁判を支えるということは、今私たちが生きる時代の過誤を感じ取り、その矯正に思いをいたすことでもあります。浅野さんの裁判を支援・考察することは、ひとえに日本全体を判断するためです。
日本の差し迫ったクライシスである浅野さんの裁判に勝利することは、この困難な時代を生き抜くための希望を私たちに与えてくれると、私は信じるのです。
世界の片隅で闘われているこの小さな裁判ですが、人間の過誤を認めさせ、善なるものへと繋いでいけるほうの精神を獲得するために、今一度、心を一つにして、二審の道程を前進しようではありませんか。
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浅野教授の文春裁判・控訴審傍聴のお願い |
2008年7月 |
梅雨空が続きますが、「浅野支援会」支援者の皆様、いかがお過ごしでしょうか。
同志社大学大学院社会学研究科メディア学専攻博士課程の浅野健一教授を「セクハラ・アカハラ教授」と決め付けた週刊文春を相手取った名誉棄損裁判の控訴審が始まります。控訴審は大阪高等裁判所第9民事部ハロ係(中路義彦裁判長、白石研二右陪席裁判官、岡口基一左陪席裁判官)で、7月3日(木)午後3時から第一回口頭弁論が開かれます。大阪高裁・別館7階72号法廷です。
一審の京都地裁は今年2月27日の判決で、浅野教授の同僚である渡辺武達教授が原告の浅野教授に対し「敵意に近い感情」をもって証拠の改竄までして浅野教授を陥れようとしたことを明確に認め、被告文春に損害賠償を命じました。
一審判決は記事の主要部分に関して原告浅野教授の主張を認めましたが、一部で誤った事実認定をしたほか、浅野教授が強く求めていた謝罪広告(新聞の文春広告欄)を認めませんでした。このため、原告も控訴してあらそうことになりました。(一審判決の評価については、『支援会通信』で詳細に報告しています。また、山口正紀・支援会事務局長が『進歩と改革』2008年3月号に詳細に書いています。支援会HPで閲覧可能 http://www.support-asano.net/menu/textpage/t-database/shinkai001.html)
控訴審では、一審勝訴部分を維持させるとともに、一部の誤った認定を改めさせること、謝罪広告、特に文春が毎週木曜日の全国紙朝刊で持っている広告に浅野教授に対して謝罪文を載せるようにさせることが重要な課題になります。問題の記事が掲載された号の発売日には、掲載された記事とまったく同じ見出しが、朝日と読売の広告の中央に載り、週刊誌を買わない数百万人の目に入っています。問題記事の主要部分の名誉棄損を認め、275万円の賠償を命じながら、謝罪広告なしでは、浅野教授の名誉は回復されません。
高裁の審議は地裁よりはるかに早いテンポで行われますので、1回1回を大切に闘っていく必要があります。支援者の皆様の傍聴が裁判官に大きな印象を与えると思います。
特に今回の裁判では、新聞広告への謝罪文掲載を勝ち取れば、報道被害訴訟においても画期的な成果となります。浅野教授の名誉回復はもちろん言うまでもなく、文春という人権侵害雑誌に対する大きな鉄槌になると思います。そのような意味で社会的な意義も大きく、「人権と報道」をめぐる闘いの中で、新たに重要な一歩を記すことになるはずです。
また、第1回弁論終了後、引き続いて大阪弁護士会館会議室510号で裁判報告会を開きます。冤罪甲山事件の山田悦子さんが「浅野教授の文春名誉毀損訴訟の意義」と題して講演します。
ご多忙とは思いますが、ぜひ傍聴・報告会参加をお願い申し上げます。
「浅野支援会」事務局 森 類臣 拝
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支援者からのメッセージ |
2008年1月 |
2008年1月11日(金)夜、新宿で、1月11日に出版された浅野健一教授の新刊『メディア凶乱(フレンジー)──報道加害と冤罪の構造を撃つ』(社会評論社)の出版記念パーティを開催しました。出版記念パーティーでは、新刊本にたいするコメントと同時に、文春裁判に対するアドバイス・浅野さんへの激励も多く寄せられました。その中から、公表の了承のあった方のコメントを何人かご紹介いたします。
(浅野教授の新刊本についての詳しい情報は浅野ゼミHP を参照してください。http://www1.doshisha.ac.jp/~yowada/kasano/FEATURES/2007/shinkan-kyoran.html)
◆芹沢昇雄さん
『メディア凶乱』早速拝読しました。
代用監獄も取調の可視化も為されないまま「裁判員制度」が導入されようとしていることに危機を感じていましたが、本書で氷見の強姦冤罪被害者の柳原さんが、自らの体験からも同様の発言をされている事を心強く思いました。
そして、冤罪確定後、メディアが警察官や裁判官の氏名を報じないことや、彼の出演放送でも警察官の名前を出さないことを「確約」させられた事も知りました。弁護士の名前は出しながら、何故、官権や裁判官の名前を公表して責任を追及しないのでしょう。
冤罪の責任は「官権性善説」に立ち、柳原氏の指摘通り官憲に騙された「裁判官の責任」です。しかし、官憲や裁判官には処分や責任処か「検証義務」もないのです。他人の一生を台無しにしても無責を問われない、こんな無責任は職業は裁判官しかありません。社会では過失や経済的損失でも責任を取られるのです。
100歩譲っても「官憲が悪い」ではなく、裁判所に「検証義務」を負わせるべきです。それなくては冤罪が「教訓」として生かせず、故に、裁判官に緊張感などまるでなく「だろう判決」で何時になっても冤罪が無くならないのです。そして、そんな判事たちが出世して行く事は本書でも紹介されていました。
多くの冤罪被害者は無罪を勝ち取った嬉しさと、せいぜいその賠償請求で、柳原さんのように「無罪になっても嬉しくない」と、その「原因と責任追求」する人は少ないように思いますが、柳原さんの姿勢こと大事であり、その責任追及に多くの人がバックアップする必要があると思います。
「裁判員制度」導入を前に、先日、新聞協会が被疑者・被告を犯人視しないよう「指針」を作ったとの事ですが、浅野先生主張の通り被疑者・被告の実名報道は「推定有罪」の報道姿勢であり、その見直しも検討もせず放置したままであることは「言行不一致」であり、まったくナンセンスで説得力がありませ。
匿名報道が不可能でないことは、本書でも紹介の通り『南日日新聞』が証明しています。しかし、実名報道処か、被疑者・被告の自宅まで押しかけてくる無知な記者たちが「ジャーリスト」と言えるのでしょか!如何なる犯罪者であろうとも、共犯でない限りその家族には関係なく、自宅には事件に無関係な子どもも生活しているのです。報道被害の典型が言うまでもなく「松本サリン事件」の河野義行さんであり、彼は確認もせず警察情報を「垂れ流し」た加害メディアを批判してききました。しかし、その現状は一向に改善されていません。
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支援者からのメッセージ |
2007年12月 |
結審を迎えて
中河原一哉
報道機関が報道被害研究者の社会的抹殺を図るという異常な事件の裁判が、ようやく結審を迎えました。裁判では、被告「週刊文春」の「ロス疑惑」「聖嶽遺跡」以降も懲りない捏造体質ばかりでなく、浅野教授と同じ大学・同じ研究分野の研究者らによる「謀略」の構図も明らかになりました。とりわけ、裁判所が「キーパーソン」だという文春記事中「B教授」については私は以前は評価していましたが、完全に裏切られました。
B教授に対する批判を全部挙げるならば大量の文章が必要ですが、あえて一つだけ挙げるとすれば、今回の事件によって、勢いづく反人権勢力やいわゆる「ネットウヨク」のゴミのような言論活動に彼が手を貸したことでしょう。B教授自身も、自分のゼミの掲示板で浅野教授と新潮との関係について虚偽を挙げるなどして浅野教授を誹謗中傷していますが、これはネットウヨク向け「メディア・リテラシー」教育のつもりでしょうか(皮肉)。
裁判は浅野教授が勝訴すると確信していますが、そのときにはB教授陣営や、文春記事に飛びついてネット(とくにウィキペディア)にデタラメを載せまくってきた連中がどう責任をとってくれるか注目です。
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霍見芳浩教授からのメッセージ |
2007年7月15 |
浅野教授の文春裁判勝利を願って
浅野教授の文春裁判を支援する皆様、この裁判に勝利するのは、『週刊文春』に侵害された同教授の人権と生活権を回復するという意義に加えて、今の不公正な日本を人権尊重と学問、そして言論の真の自由と規律を守るフェアな社会へと転換させる第一歩という重大な意味があります。
事の起りは、人権や言論の自由と規律に最も敏感であるべき同じ大学の大学人の一人が、動機はいざ知らず、人権侵害で商売すると非難されても仕方の無い『週刊文春』の編集者と記者を煽って、全く事実無根の「セクハラとアカハラ」非難を浅野教授に一方的に浴びせて、浅野教授の「人格抹殺」を計ったものです。
『週刊文春』は、浅野教授の人格抹殺を計った卑劣な大学人のタレコミの事実の調査も無しに、「片口(かたくち)だけを聞いて議論してはならぬ」というメディアの取材姿勢のイロハを犯したものです。
米国では似たような事もありますが、大学としては被害者と加害者の言い分を厳正に審査します。加害者の言い分と行動に、大学人として厳正を欠くものが少しでもあれば、加害者は指弾され、処罰されます。そして、被害者が学外のメディアや団体を一方的に加害者の肩を持ったとして名誉毀損と損害賠償の訴訟を起こすと、大学は被害者側の証人となります。一罰百戎の為に加害者とメディアは莫大な賠償金を支払う破目になります。
学問の自由と言論の自由はともすれば、時の権力者によって潰されがちなものです。従って、公正な民主社会に欠かせない、これぞ基本的自由を守るのは全ての大学人の責任です。外部の権力と組んで、学問と言論の自由に必要な厳正な規律を個人的に歪める者は、厳しく指弾されて大学から排除されねばなりません。浅野教授の文春裁判の勝利を米国から見つめています。
2007年7月8日
ニューヨーク市立大学教授 霍見 芳浩
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支援者からのメッセージ |
2007年7月15日 |
浅野健一さんを初めて知ったのは、西パプアのマングローブ不法伐採の現場を見に行って記事にした時でした。日本の資本が犯している犯罪、報道したところで喜んでくれる人がいない。そういう記事を奥地まで足を運んで書いてくれるのは見事だと思い、それから互いに知り合うようになりました。「義を見てせざるは勇なきなり」の諺を、身をもって示してくれる教師でした。
今回、彼が卑劣な攻撃に曝されているのを見て、これは一大事だと思っています。彼のような歯に衣きせぬ人から摘発されることを恐れる力が連合して、彼を葬ろうとしているのではないかと私は感じています。これまでもこの類ではないかと勘繰られる記事があるのを知っていましたが、自分が購読しているのでもないない週刊誌の品位について意見表明を差し控えていました。
しかし、今度はこの悪弊を助長する側に与することは私自身の罪になると思います。卑劣なことが出来ない社会を作るために、裁判でバッチリ勝ってもらいたいと思っています。
2007年7月9日
渡辺信夫(日本キリスト教会東京告白教会牧師)
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裁判報告・シンポ〈聖嶽遺跡疑惑と文春捏造報道〉ご案内 |
2007年7月3日 |
浅野支援会から裁判支援集会・公開シンポのお知らせです。
7月10日、下記のようにまた、その日の夜、文春裁判支援会が裁判報告を兼ねた“文春ジャーナリズム”を考える集会を開きます
以下のプログラムで裁判報告集会があります。入場無料・事前問い合わせ不要です。浅野教授の文春裁判を支援してくださる志を持っていらっしゃる方なら歓迎ですので、どうぞご参加ください。
文春側証人になったメディア学者の中谷氏・三井氏・渡辺氏の証人尋問を行う第9回期日は、7月10日(火)午前10時半から午後4時半まで開かれます。文春に虚偽情報を垂れ込み、記事が出るまで連絡を取り合ったと公言している3人の法廷での証言が行われます。
また被告の文春契約記者の石垣氏と原告・浅野氏の本人尋問を行う第10回期日は7月31日(火)午後1時15分から午後4時半となりました。両日とも京都地裁208号法廷で行われます。
裁判関係者が「本件のキーパーソン」と称した同志社大学メディア学科教授の渡辺教授が証人として発言する10日午後が一番の山場になるでしょう。メディア学を学ぶ人々にとって、興味深い証人尋問になるはずです。
<7月10日浅野支援会裁判報告集会>
●日時 7月10日(火)午後6時〜8時半
●会場 京都弁護士会館地下ホール
(地下鉄丸太町下車、京都地裁の南東側。会館建物の裏=西側入口からお入りください、午後6時以降はインターホンで担当者まで連絡ください)
●主な内容
@シンポジウム〈「大分・聖嶽遺跡捏造疑惑」報道に見る文春の「捏造報道」〉
・原告・賀川真さん/徳田靖之弁護士ほか
A浅野裁判の経過・現状報告
・代理人弁護士/浅野健一さん
B支援者の発言
・輿掛良一さん(大分みどり荘事件・冤罪被害者)、山際永三(人権と報道・連絡会事務局長)
*堀和幸法律事務所、TEL:075(241)1092、FAX:075(231)5752)
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静岡の会員からのメッセージ
・・・闇討ちした者たちを白日の下へ晒しましょう |
2007年5月14日 |
静岡の会員からメッセージが届きました。
ここに掲載して紹介します。
●静岡の会員から・・・…
過日「浅野支援会通信」4が届き、黄金週間中に一気に通読しました。遅まきながら、今回の「週刊文春」によって作り上げられたカギ括弧付きの「事件」の構図の概要を漸く理解するに至りました。それ以前に届いていた創刊号〜3までは、通読はしたものの、時間に余裕があるときに細切れに読み継いだせいか、「事件」の構図がすんなりと頭の中で整理できませんでした。・・・〔続きを読む〕
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メディア学者の倫理を問う
・・・関東のある大学院生からのメッセージ |
2007年4月12日 |
今年3月、関東在住のある大学院生から浅野教授の下へメールが届きました。浅野教授へのエールや文春裁判支援に関係のある内容が含まれているので、浅野教授とメールの送り主本人の了解を得て支援会HPに公表することとします。
●関東の大学院生から…
私は関東で研究している大学院生です。浅野先生のゼミのサイトはずいぶん以前から時々見ていて、三年ほど前に一度だけメールを送らせていただいた事もあります(麻原氏死刑判決についての浅野さんの批判に対する意見、あの時はお返事ありがとうございました)。
今回メールを出したのは、「浅野教授の文春裁判を支援する会」のサイトをはじめて見て、驚いてしまったからです。・・・〔続きを読む〕
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事務局からお知らせ:渡辺裁判、判決延期 |
2007年2月26日 |
本HPの「関連資料・報道」にある救援453号の記事末尾に、《渡辺教授が「AV上映問題」で週刊新潮を訴えている損害賠償請求訴訟の判決が二月十六日午後一時一五分から、京都地裁で言い渡されることが決まった》とありますが、渡辺教授の週刊新潮裁判の判決日時は、「2月16日午後1時15分」から「3月16日午後1時10分」へと変更になりました。
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支援会呼びかけ人・山田悦子さんからのコメント |
2007年1月29日 |
当支援会の呼びかけ人である山田悦子さんから、支援会・そして浅野健一教授に、「文春裁判」ついてメッセージが寄せられました。山田さんの了承を得て、公開いたします。
山田さんは甲山事件の冤罪被害者であり、警察・検察の不当な捜査の問題点を指摘する一方で、なぜ日本では人権が蹂躙されるのかを、1895年からのアジア太平洋諸国に対する侵略について、国民も政府も責任をとっていないこととの関係で考え続けている人です。また、マスメディアを学校教育と並ぶ「民間の教育機関」と位置づけ、ジャーナリズムの改革についても提言を続けています。
以下、山田さんからのメッセージです。
●山田悦子さんのコメント―「浅野支援会通信 vol.2」を読んで(2006年10月16日)
支援会通信1・2号を読んで、渡辺・中谷・三井各氏が中心となって、今回の浅野さんに対して流言蜚語を飛ばし攻撃するという事件を起こしたということがはっきり分かった。 名誉毀損のでたらめな記事が出た原因をあぶりだすためにも、彼、彼女ら3人を京都地裁の法廷に証人として呼んで、真実を公の場で明らかにし、最終的には法の判断に委ねなければならない。刑事事件ではないが、悪いことをした人には、罪を償ってもらわなければならない。妥協してはならない。
私もかつて甲山事件で、清水一行氏を名誉毀損で民事訴訟を行った経験がある。裁判は私の尊厳を守る闘いでもあった。・・・・・・〔続きを読む〕
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「支援会通信」第3号・・・2007年1月20日発行 |
2007年1月25日 |
『支援会通信』第3号が、2007年1月20日発行されました。
第3号では、昨年10月25日に開かれた文春訴訟第5回期日と、12月19日の第6回期日の詳細を報告しています。そして、支援会会長の山口正紀さんによる「被告側準備書面への感想」および、山田悦子さんからのメッセージを掲載しております。
『通信』をお求めの方は、会員登録の手続きを行ってください。
会員の方にのみ郵送でお届けしています。
→会員登録手続きはこちら。
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「支援会通信」第2号・・・10月15日発行 |
2006年10月15日 |
(→イメージです)
『支援会通信』第2号が、10月15日発行されました。
第2号では、9月13日に行われた第4回口頭弁論の報告と、同日の夕方に開かれた集会の模様を詳しく記しています。そして、資料として9月11日付の原告準備書面を添付しました。
『通信』をお求めの方は、会員登録の手続きを行ってください。
会員の方には郵便でお届けします。
10月末になっても『通信』が届いていない方は、事務局まで連絡ください。
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「支援会通信」第1号・・・8月10日発行 |
2006年10月12日 |
支援会の会員に配布される『浅野支援会通信』第1号が、8月10日、発行されました。
第1号では、本事件の経過や裁判の報告をはじめ、浅野教授の文春裁判に概要などを充実に掲載しました。
『通信』をお求めになりたい方は、会員登録をお願いします。
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会員の方で、この『通信』が手元に届いていない場合は、事務局まで連絡ください。
■連絡フォームへ
<イメージです。内容を読むことはできません。> |
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