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支援会ニュース SUBJECT |
掲載日 |
浅野教授の「対渡辺教授裁判」支援要請文
(支援会通信15号掲載) |
2009年9月29日 |
●浅野教授の「対渡辺教授裁判」にも、ぜひご支援を
浅野教授は9月2日、渡辺武達・同志社大学社会学部メディア学科・大学院社会学研究科メディア学専攻教授を被告とする新たな損害賠償訴訟を東京地裁に起こしました。
文春裁判の高裁判決を踏まえ、「被告は虚偽の事実を捏造し、文春に虚偽の情報・資料を提供したほか、原告の社会的評価を低下させる行為や名誉感情、プライバシーを侵害する行為を多数行った」として3850万円の損害賠償支払いを求めたものです。
これまでの文春裁判一・二審で明らかになった通り、渡辺教授は、大学の同僚である浅野教授に関する「セクハラ疑惑」を捏造し、週刊文春をはじめとするメディアに大量にばらまいてきた人物です。
渡辺教授はこのほかにも、@渡辺教授が2005年4月、大教室の講義で学生にAVビデオを見せたとの「週刊新潮」記事について、「浅野教授が新潮に情報提供した」と根拠なく断定し、その間違った推測を学内会議や記者会見、インターネット、メールなどでばらまいたり、A浅野教授の「報道被害者」に関する論文が掲載された同志社大学社会学会の紀要「評論・社会科学」第78号(2006年1月30日発行)の回収を同学会に働きかけて回収させたり、B浅野教授に対する誹謗中傷(セクハラ情報など)をインターネット掲示板への書き込み、同様のデマ情報を同志社大学の教職員・学生、報道関係者、メディア研究者、市民運動家などに大量に送信したりしてきました。
文春裁判・大阪高裁判決は、@本件記事は、資料のほとんどを渡辺教授、三井愛子、中谷聡両氏から提供され、記事作成には渡辺教授が深く関与し、その情報提供がなくては成り立たない状況A渡辺教授、三井、中谷両氏と原告は2004年以降敵対関係にあったB大学のセクハラ委員会が再調査を始めた状況で渡辺教授が教授という立場にありながら文春に情報提供したのは、原告への強い敵対意識を窺わせる――と指摘しました。文春記事は渡辺教授なしには成り立たなかった、いわば「文春記事の黒幕」と言えます。
こうした文春記事をはじめとする渡辺教授の常軌を逸した行為により、浅野教授は大きな精神的苦痛を受けています。まさに、「教育者及び研究者としての生命を事実上奪う」(大阪高裁判決)ものです。
浅野教授は、文春裁判・二審判決後の記者会見で「渡辺教授は同志社大学の教授をやめるべきだと思います。こういう判決が確定すれば、私だったらやめざるをえないと思います」と渡辺教授の道義的責任を問いました。しかし、渡辺教授は、この二審判決後も、インターネット掲示板(「渡辺ゼミ掲示板!!!」)に浅野教授に対する誹謗中傷記事を載せたままにしています。
今回の「渡辺提訴」は、二審判決で明確に認定された事実、にもかかわらず立命館大学産業社会学部・津田正夫教授(元NHK職員)の新たな人権侵害なども含めた「渡辺グループ」の引き続く人権侵害行動に対し、もはや渡辺氏自身の「法的責任」を問うしかないというギリギリの地点から行われた決断だと、私(支援会事務局長・山口正紀)は考えます。
支援会会員の皆様には、この「渡辺裁判」を「文春裁判の第2ラウンド」として受け止めてくださるよう訴えるとともに、引き続き浅野教授の闘いをご支援いただくよう、お願いします。
なお、「渡辺裁判」は、東京地裁で行われることになりました。原告訴訟代理人は、弘中惇一郎、若松芳也、弘中絵里、小原健司、大木勇、品川潤、山縣敦彦の7弁護士です。
第一回口頭弁論は10月26日(月)午前10時15分から、東京地裁606号法廷(6階)で開かれます。ご都合のつく方たちの傍聴・支援をお願いします。
(支援会事務局長・山口正紀)
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