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大阪高裁の和解協議決裂、5月15日判決へ
文春訴訟・控訴審、文春側が裁判所の和解案拒否 |
2009年3月24日 |
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浅野健一・同志社大学教授が「週刊文春」記事を名誉毀損で訴えた損害賠償訴訟・控訴審の和解協議が3月16日午後1時半から、大阪高裁第9民事部第2和解室で行われました。
2月13日の第5回口頭弁論で控訴審が結審したあと、裁判所が職権で和解を提案して開かれた協議ですが、被告・文春側が裁判所の打診した和解案を事実上拒否し、和解協議は打ち切られました。この結果、前回の期日指定どおり、5月15日午後1時15分から、大阪高裁別館72号法廷で、控訴審判決が言い渡されることになりました。
この和解協議は、裁判所が2月13日結審後「当裁判所としては職権で和解を勧告したい。本件は意見の対立があり、双方の主張を考えると、和解には異論もあると思うが、和解の意思があるかどうかも含め、和解協議の期日を決めたい。和解が不調に終わった場合は、5月15日に判決を言い渡すことになる」と述べ、原告・被告双方が受け入れて開かれたものです。
和解協議は松本哲泓(てつおう)裁判長と白石研二裁判官(右陪席)の2人が担当し、原告側・被告側がそれぞれ裁判所と話し合う形で行われました。
最初に原告側との協議が行われ、原告側の考えを聞かれました。原告代理人は概略、記事はすべて名誉棄損であり、謝罪広告の掲載、一審の維持、敗訴部分の見直しなどが認められないと和解できない旨伝えました。裁判所はこれに対し、全記事を虚偽としては被告が応じる可能性は低い、控訴審で争った(「E子」部分と「Dさん」部分)事実関係について、真実性は曖昧のままにして、文春が報道に踏み切ったことに問題があったと明らかにする形で和解できないかと打診しました。
続いて、被告側の喜田村洋一弁護士が呼ばれ、裁判所と協議。その後、再び原告側が呼ばれ、松本裁判長は、概略、被告側としては一部でも記事が真実ではないことを認めるわけにいかないので賠償に応じるのも困難。和解文で記事の虚偽性を肯定するのも報道の生命線に反し譲れないという姿勢だった旨説明されました。
その後、もう一度原告・被告双方が呼ばれ、松本裁判長は、双方の接点が見つからないので和解案を考えた無理になったと述べ、和解協議は打ち切られました。
被告側と裁判所の詳しい協議内容はわかりませんが、上記のとおり、結果的に被告・文春側が裁判所の提案を拒否したことになるので、裁判所の和解提案そのものが文春側として受け入れ難い厳しいものだったと推測できます。
この結果、5月15日午後1時半に大阪高裁別館72号法廷で判決が言い渡されることになりました。浅野教授の文春裁判も、いよいよ大詰めです。判決当日は、終了後、大阪の司法記者会で会見し、午後6時から京都弁護士会館(予定)で控訴審判決報告集会を開く予定です。時間・場所などが決まり次第、HPに掲載します。多くの支援者の傍聴・参加をお願いします。(支援会事務局)
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