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地位裁判9・27証人尋問の傍聴と中山千夏さん講演会に参加を

 浅野健一から証人尋問とシンポのお知らせです。

私は、学校法人同志社(水谷誠理事長=神学部教授)による「定年延長拒否」という形での“だまし討ち”不当解雇に抗い、2014年2月3日、京都地方裁判所民事6部(堀内照美裁判長)に同志社を被告とする地位確認訴訟を起こしました。

また、15年3月には、京都地方裁判所民事3部に、私を解雇に追い込んだ同僚の渡辺武達教授(15年3月70歳で退職、現在名誉教授)グループの5人(渡辺教授と、私を「不良教授」と決め付ける怪文書を13年10月30日の大学院社会学研究科委員会(院教授会)で配付した小黒純・竹内長武・佐伯順子・池田謙一各教授)を相手取り、京都地裁民事3部に名誉毀損損害賠償請求訴訟を起こして闘っています。この裁判の他に、5人と共謀して研究科委員会で規定にない「可決要件3分の2の無記名投票」で私の定年延長を拒否する議決を強行した冨田安信・前社会学研究科長(産業関係学専攻教授)を被告とする損害賠償請求訴訟を神戸地裁民事4部に起こしています。小黒氏ら4人は「メディア学専攻で浅野の定年延長拒否が決まった」とウソをついた上、研究科委員会において、「浅野教授 定年延長の件 検討事項」と題する文書(作成者氏名なし)を検討資料として研究科委員会に出席した教員30名に頒布しました。文書は4つの項目「研究面、教育面、学内業務面及び職場環境面」に分けて、原告につき定年延長を認めるべきではないとする理由を列挙するものでしたが、少なくとも15カ所に明確な虚偽の記載があります。「専攻科の各教員は常時強いストレスにさらされている。文書送付等が顕在化しているときは勿論、その後も長く続く恐怖感。これによる突発性難聴や帯状疱疹などの発症」などの記載です。大学の教員がこういう低劣な文書を書いたことに呆れます。

今年5月になって、村田晃嗣学長(当時、16年3月退任、現在法学部教授)ら学内の新自由主義者が富田氏と渡辺グループと共謀して、クーデター・暗黒裁判・魔女狩りと言える追放を主導したことが明らかになりました。村田氏が私の追放の中心人物だったことは、「救援」(救援センター機関紙)9月号に書いたとおりです。

私が2014年2月3日京都地裁民事6部に起こした地位確認裁判のハイライトである証人尋問第(14回口頭弁論)が9月27日(火)午後1時半から4時過ぎまで、京都地裁208号法廷であります。17年初めに判決が言い渡される予定です。証人尋問は裁判の最大のハイライトです。

13年度、私が指導していたメディア学専攻博士後期課程2年(当時、「浅野先生を守る会」代表)の矢内真理子氏は「浅野先生の解雇では、冨田が一番のワル」と13年11月初めから12月初めまで公言していました。その冨田氏が「ウソ偽りを述べない」と誓約書に署名した上で法廷証言します。同僚4人は小黒研究室での3回の密室審議で、私を誹謗中傷・侮辱する「検討資料」をもとに、私の定年不延長、渡辺氏の5回目の定年延長を決めていますが、4人の「審議結果」はメディア学専攻会議の議を経ていません。私は13年度、メディア学専攻の教務主任でした。

ところが、冨田氏は「メディア学専攻会議で浅野の定年延長は拒否された」と30人にウソをついて、13年11月13日の研究科委員会で規定にない無記名投票による議決で私の定年延長を拒否しました。冨田氏はその後、私の14年度の担当科目を抹消、ロシアからの日本政府奨学生の受け入れ返上、プロジェクト科目代表、複合領域科目の担当抹消を強行。13年12月初旬、博士課程の矢内氏ら7人の院生に、「来年度、浅野先生はいないので指導教授の変更で専攻教員と話し合いを」という手紙を2回にわたり、自宅へ郵送しています。3年ゼミの学生13人にも、4年次のゼミの移籍を通知しています。矢内氏と3年ゼミの大半は、冨田氏からの手紙をもらった後、私から離反しました。矢内氏は13年9月、日本学術振興会の特別研究員(研究テーマは福島原発とメディア)に内定していました。「受入研究者」は私でしたが、冨田氏は「浅野が受入研究者の変更を拒否している」という虚偽文書を作り、それを矢内氏はウソと知りながら学振へ提出し、採用されました。矢内氏は冨田氏と小黒氏らのコントロール下にあるようです。

冨田氏は村田氏と渡辺氏の指示を受けて、浅野ゼミの解体、浅野研究室の強奪、飴と鞭で浅野が指導していた大学院と学部の学生の浅野からの離反を誘導した人物です。

証人調べでは、私の代理人と私が冨田氏を追及します。冨田氏が虚偽証言すれば偽証罪に問われる可能性があります。

地位裁判は提訴から2年7カ月以上たっています。私が一審で勝訴しても、被告側が控訴、上告すればまた1年ぐらいかかります。私を首にした人たちは、私が70歳になるまで引き延ばせばいいのです。こんな理不尽なことがあっていいのでしょうか。

 

私を支援してくれている同大学生でつくる自主ゼミ「浅野健一教授ジャーナリズム講座」主催の連続シンポ「日本メディアは世界の非常識―安倍政治とキシャクラブ」第2回シンポが9月27日(火)午後5時半から9時まで、同大今出川キャンパス・良心館102番教室で下記のように開きます。基調講演は作家の中山千夏さんです。二部の討論では、安倍政治とメディア、死刑などについて話し合います。

シンポの最初に、京都地裁の証人尋問と裁判の今後について支援会、弁護団、浅野から報告します。

裁判の傍聴と、シンポへの参加をお願いします。

連続シンポの第2回として、マーティン・ファクラー前NYT東京支局長と中山千夏さん(元参議院議員、「週刊金曜日」連載中)を招いてシンポを開く予定でしたが、ファクラーさんが9月末、日本を離れるため、今回は中山千夏さんだけになりました。ファクラーさんは地裁裁判の判決の日にお招きしたいと思っています。

シンポの最初に、京都地裁の証人尋問と裁判の今後について支援会から報告します。裁判の傍聴と、シンポへの参加をお願いします。

          記

演題:「「私的運動史から見た日本のメデイア」

第一部・基調講演講師:中山千夏さん(作家)

第二部・討論パネリスト 

山際永三さん(映画監督、人権と報道・連絡会事務局長)、山下幸夫さん(東京弁護士会、特定秘密保護法裁判弁護団)、浅野、学生代表

日時:9月27日(火)午後5時30分~9時

場所:同志社大学今出川キャンパス・良心館102番教室(地下鉄今出川駅北改札から1分)

https://www.doshisha.ac.jp/information/campus/imadegawa/imadegawa.html?ryoshinkan_building#campusmap

主催団体:

・自主ゼミ「同大・浅野健一ジャーナリズム講座」(幹事・大内健史さん)

・「浅野先生を守る会」代表は吉川幸祐さん(自主ゼミの初代幹事、元同大生

同会事務局長は木平良史さん 

・「浅野教授の文春裁判を支援する会」(会長・山際永三さん)

9・27シンポ問い合わせ先;自主ゼミ幹事、大内健史

 Mail: mr.ootake@gmail.com

支援会(山際 03-3328-7609)

ポスターはこちらです。《表》 《裏》 】

 

 【追記】第1回の9・27シンポは7月7日、同志社大学で開かれました。第1回シンポの記録は「紙の爆弾」(鹿砦社)9月号と京都大学新聞(8月1日号、第2571号)に掲載されています。また、動画(アーカイブ)はIWJの会員サイト(有料)で見ることができます。無料でダイジェスト映像が公開されています。

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/314941

                       

私は、私が原告となった労働裁判、名誉棄損裁判のすべてに勝利するまで闘います。これは私と浅野ゼミ・浅野研究室の名誉回復の闘争です。同志社・新聞学の再生、新たな伝統の創成のためです。私を闇討ちで完全追放したメディア学科の教員たちには同志社を辞めてもらおうと思っています。ただし、私に対するだまし討ち解雇攻撃について真摯に謝罪すれば、仕事を続けてもらっていいと考えています。

浅野ゼミのOBG会長の馬場尚子さんは京都地裁宛の陳述書(16年6月3日)の中で、「浅野教授の同志社大学教授復帰が叶ったなら、浅野教授には70歳まで、志ある多くの学生に厳しくも大きな意味のある学びを与えていただきたいと思っています。また、退職される折には、私たちOBGがこれまでお世話になった方々を招き、学生とともに大教室で最終授業を受けたいと秘かな望みを持っております」と書いてくれました。私が2019年春に70歳で「最終講義」を行える日を楽しみに、裁判闘争、フリージャーナリスト活動を続けていきます。

これからもみなさん、どうぞよろしくお願いします。                         浅野健一 

 

☆松岡学長宛の「教壇復帰」要望書の賛同再募集のお願い

私の雇用闘争を支援してくれている同志社大学の学生有志が、8月3日に松岡学長(村田晃嗣氏に代わり4月就任)と水谷誠・学校法人同志社理事長へ、5月から賛同人を集めた私の教壇復帰を大学に求める要望書を提出してくれました。学長室庶務課の谷本高彦課長が有志代表の大内健史さん(今年3月、文学部哲学科を卒業)から要望書を受け取り、「ちゃんと届ける」と言ったそうです。谷本さんは、私が解雇された時に、人事企画課長だった職員で、学事課長、人事厚生課長らと共に、大学院メディア学専攻の同僚4人と社会学研究科員会の私の「定年延長拒否」議決の経緯に疑問も持っていました。

要望書は、自主ゼミの有志、守る会、支援会が、現役学生と卒業生に賛同を呼び掛けていました。私が所属するメディア学科の学生(3・4年生=13年度は1・2年生)が5人署名し、メディア学科の3年生も1人署名してくれたほか、計10数人の現役学生が賛同してくれました。

要望書については支援会のHPを見てください。

http://www.support-asano.net/docs/yobikake3.html

同志社大学で現在学んでいる学生、卒業生、特に大学院と学部でかつて浅野ゼミにおいて学んだみなさんにお願いがあります。

学生有志代表が8月3日に要望書を提出した際、未提出の署名簿がありました。そこで、代表は9月20日(火)午後に署名を追加した要望書を再提出することになりました。

まだ署名していない方は、9月19日(月)までにお願いします。

以下は大内さんからの要請文です。

〔 18日を期限に、新たな署名、賛同者を増やしたいと思います。自主ゼミ「浅野健一ジャーナリズム講座」幹事、浅野先生を守る会、浅野ゼミOBG会、浅野支援会の連名での呼び掛けです。要望書は5月からと同じものです。

再提出の際に以下のような文書を付けて松岡学長と水谷理事長に提出する予定です。

〈2016年9月20日

同志社大学長 松岡敬様

学校法人同志社理事長 水谷誠様

わたしたちは、浅野健一先生が定年不延長で「退職」されてから、先生が大学院社会学研究科と社会学部において20年間担当されてきた授業のほとんどが、2014年度から3年間にわたって「休講」(14年度は「未定」)という状態になっていることを、たいへん遺憾に思っています。わたしたちの先輩たちが14年12月から何度か提出した要望書に対し、大学側からのリアクションがまったくないことも残念に思っています。

16年4月から大学執行部が刷新されたこともあり、今回、再度、浅野先生の教壇復帰を求める要望書(署名名簿付き)を提出させていただくことにいたしました。

学校法人同志社と同志社大学が、わたしたちが浅野先生のジャーナリズム、新聞学の分野の授業を受けられるように、適切な措置を早急にとるよう強く要望します。

学生有志代表:大内健史

Mail: mr.110711@gmail.com

8月3日に松岡学長と水谷理事長へ提出させていただいた学生・卒業生の要望書の署名簿に漏れがあり、提出した際の文書に一部不備がありました。その文書を差し替えて、本文書を再提出します。 〉 

賛同してくださる方は、9月19日までにメールで大内まで連絡をお願いします。メールで名前と所属(学生でしたら〇〇大学〇〇学部、〇〇大学大学院〇〇研究科、〇〇年度卒OB・OGなど)と賛同する旨を送ってください。 〕

要望書では、松岡学長ら執行部に対し、私の院と学部の授業開講を強く求めています。長期化している地位確認裁判の進行とは別に、私の講義を再開する方法はいくらでもあります。学長の決断さえあれば、私の教壇復帰は可能なはずです。

かつて浅野ゼミで学んだ方、大学院で学位を取得したみなさん、ぜひ署名をお願いします。私に連絡していただいてもOKです。         (了)