渡辺教授裁判控訴審第1回期日の報告
対渡辺武達教授裁判控訴審の第1回口頭弁論が2013年3月5日午後1時40分から、東京高裁判所民事七部(市村陽典裁判長、齊木利夫・右陪席、菅家忠行・左陪席)511号法廷で開かれた。浅野教授の代理人の弘中惇一郎、小原健司、山縣敦彦の各弁護士、第一審本訴被告側の代理人の池上哲朗、野崎隆史両弁護士が出席した。弁論では、双方が控訴理由書、控訴答弁書を陳述した。
浅野教授の弁護団は、元院生と浅野教授の陳述書などを出した。また、同志社大学文学部教授で2003年当時に「セクシュアルハラスメント防止に関する委員会」(現、キャンパス・ハラスメント防止に関する委員会。以下、ハラスメント委)の委員長だった鈴木直人教授(3月末まで心理学部長)と、浅野教授の同僚教員である佐伯順子教授ら3人を証人申請した。12年5月11日に第一審(東京地裁)でおこなわれた被告(反訴原告)渡辺教授の尋問で、渡辺教授は「佐伯(順子)教授が『浅野教授の言い分を聞く必要はない』『専攻として委員会へ持ち込むべき』という発案をしていた」旨の発言をしており、「浅野教授のセクハラは佐伯順子教授の立案によりハラスメント委員会へ申し立てた」という主張を展開した。これによって、佐伯教授のコミットがあったかどうかも重要な要素として浮上したのである。
一方、渡辺教授側は本会ホームページ(浅野支援会HP)に掲載されている書き込みが名誉毀損だと主張、HPのプリントアウトを大量に「新証拠」として出してきた。
裁判長は双方に対し、控訴理由書に対する反論と主張の補充をしてほしいと求め、次回期日は4月16日(火)午後4時半に東京高裁511号法廷で開くことが決まった。
今回は、布川事件冤罪被害者の杉山卓男さんとお連れ合いの杉山りえさんが傍聴した。杉山さんは「渡辺氏は早くから法廷の待ち合わせ室に来ていた。いつものことだが、法廷でも、終始、渋い表情でうつむいている。勝てると思っていたのに負けてショックなのだろうか」と話した。
渡辺教授裁判控訴審第2回期日のご案内
次回期日は4月16日(火)午後4時半から、東京高裁511号法廷で開かれます。お忙しいこととは思いますが、是非傍聴にお足をお運びください。