対渡辺教授裁判、3月5日(月)午後に証人尋問開始
メディア学者の悪徳週刊誌悪用の実態暴く、期日3回で8人が証言
浅野健一教授が同僚の渡辺武達教授に対して起こした裁判のヤマ場となる証人調べが、東京地裁606号法廷で3回開かれることに決まりました。
浅野教授は文春裁判に全面勝訴した後、文春記事に「一人四役」で登場した浅野教授に「敵対意識を持つ」「敵意に近い感情を持つ」(判決文より)“キーパーソン”の渡辺教授を相手取り、2009年9月に東京地裁に提訴しました。裁判の途中で渡辺教授が反訴しています。当初、渡辺教授は「(渡辺氏らによる)不法行為のほとんどが同志社大学がある京都で行われている」との理由で、本裁判を京都地裁に移送するよう強く要求しましたが、東京地裁は浅野教授側の意向を受け入れ、東京での裁判となった経緯があります。
これまで、15回の弁論準備手続(ほとんどが電話会議・東京地裁第7準備会議室)で手続きが行われ、いよいよ3月5日から証人調べに入ります。5月11日までに3回行われる証人調べでは、渡辺教授と渡辺教授グループによる“セクハラ”“アカハラ”の捏造と悪徳メディアを使って浅野教授を社会的に抹殺しようとしてきた経緯が明らかになります。これらの証人調べは公開です。メディア学者によるメディア悪用という前代未聞の悪行について、関心のある方々の多くの傍聴を呼びかけます。
【3月5日(月)】午後1時30分~午後5時ごろ
①末續大輔氏(被告である渡辺教授が文春裁判で「C子のボーイフレンド」と紹介、「渡辺ゼミ掲示版!!!」=11年6月末消滅=の元管理者)
②中谷聡氏(浅野ゼミ3期生だが、ゼミOBG会を脱会)
③大庭絵里氏(神奈川大学准教授)
【3月26日(月)】1時10分~午後5時ごろ
①C子さん
②C子さんの同期生(浅野ゼミ5期生、元院生で現在新聞記者)
③鈴木直人氏(2003、4年当時の同志社大学ハラスメント委員会委員長、現心理学部長)
④原告本人・浅野教授
【5月11日(金)】10:00~12:00
①被告本人・渡辺教授
東京地裁(代表電話;03-3581-5411)は、東京都千代田区霞が関1-1-4(地下鉄東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口から徒歩1分、地下鉄東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口から徒歩3分)です。東京地裁606号法廷は裁判所の6階にあります。
------------------------------------------------------------------------------------
この裁判の意味について簡単に説明します。
文春などの週刊誌メディアを人権侵害媒体だとして厳しく批判してきた「日本を代表するメディア論学者の一人」(野原仁・岐阜大学准教授)であり、報道倫理・情報法制論、メディアリテラシーなどを講義している渡辺教授が、知りあいの石井謙二郎・週刊文春デスクに虚偽情報を大量の文書類(ほとんどは当事者の了解なし、守秘義務の対象)を提供して記事化させた構造が法廷で明らかになります。2005年11月17日発売の「週刊文春」に載った4頁のひどい記事が、浅野教授を嫌う右から左までの人物が共謀して世に出た背景も明らかになります。
3月5日午後には渡辺教授の強い影響下にある大庭・神奈川大学准教授、元同志社大学院生2人が証言します。3月26日午後は浅野教授、5月11日午前に渡辺教授が証人となります。
文春記事の情報源の渡辺教授が5月11日にどういう証言をするか、メディア学の研究対象としても興味深いと思われます。
大学のキャンパス・ハラスメント防止に関する委員会で、浅野教授は「申立」から8年5カ月もたつのに、今も“被申立人”にされたままです。浅野教授を“ハラッサー”と決め付けて、学内はもとより学外の報道機関、学者、市民運動家へ大量の保秘文書(個人情報を含む)を流出させた渡辺教授には何の措置もとられておらず、65歳を過ぎた「余人をもって替えがたい大学院教授」だけに1年ずつ認められる「定年延長」の3年目に近く入ります。
渡辺教授は2月2日に東京地裁へ出した陳述書で、本HPや浅野ゼミ誌「DECENCY」が人権侵害を犯していると非難し、支援者の大学への申入れを罵倒しています。渡辺氏はありもしない捏造事実を羅列して、浅野教授を誹謗中傷し、《未だ同志社大学では本訴原告に対しての処分はなされておらず、本件訴訟の行く末を静観している状況ですが(本件訴訟の結果次第で本訴原告に対する処分を決すると聞いています)とまで書いています。
これが本当なら、大学当局者・委員会委員長らのうちの誰かが、本件訴訟の結果次第で私に対する処分を決すると渡辺氏に言ったということになります。浅野教授は12年2月16日に大学長と委員長へ緊急の質問書を出して、このような事実があるかどうか聞いています。渡辺教授が本裁判で負ければ、自分が処分されると考えているのでしょうか。
浅野教授は2月7日と24日に陳述書を出しています。
この裁判をとおして、ジャーナリズムのあり方、大学の社会的役割などを考えることができると思います。
3月5、26日と5月11日、東京地裁606号法廷で「メディア学者のメディア悪用」の真実をみんなで見たいと思います。傍聴をお願いします。