対渡辺教授裁判・第3回証人調べは5月11日(金)午前10時から
本訴被告の渡辺教授が出廷、同日は浅野支援会による報告集会も開催
浅野教授が同僚の渡辺武達教授に対して起こした裁判の証人調べの第2回期日が3月26日(月)午後1時半から東京地裁606号法廷で行われました。C子さん、C子さんの同期生のPさん(元浅野ゼミ生)、鈴木直人・前同志社大学セクシュアル・ハラスメント防止に関する委員会(当時の名称。現在は、セクシュアル・ハラスメント防止に関する委員会に名称変更。以下、CH委)委員長(2003年度の委員長で現在は心理学部長)と浅野教授の4人が証言する予定でしたが、鈴木元委員長は「授業があるため」出廷できないと裁判所に通知したそうです。C子さんとPさんは「出廷できない」と地裁へ手紙で連絡してきました。そのため、3月26日は浅野教授一人が結果的に約3時間証言しました。
浅野教授は文春裁判に全面勝訴した後、渡辺教授を相手取り、2009年9月に東京地裁に提訴しました。文春記事に「一人四役」で登場し、浅野教授に対して「敵対意識を持つ」「敵意に近い感情を持つ」(文春裁判確定判決が認定)“キーパーソン”相手の裁判です。なお途中ではその渡辺教授からも浅野教授に対しての反訴もなされています。この裁判の当初時点では、渡辺教授は「(渡辺教授らによる)不法行為のほとんどが、同志社大学がある京都で行われている」との理由で、本裁判を京都地裁に移送するよう強く要求しましたが、東京地裁は浅野教授の意向を受け入れ、東京での裁判となった経緯があります。詳しい模様は、浅野裁判支援会HP(http://www.support-asano.net/)をお読みください。
さて、いよいよ渡辺教授の証人調べが、5月11日(金)午前10時から12時まで、東京地裁606号法廷で開かれます。東京地裁(代表電話;03-3581-5411)は、東京都千代田区霞が関1-1-4(地下鉄東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口から徒歩1分、地下鉄東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口から徒歩3分)です。東京地裁606号法廷は裁判所の6階北側にあります。
また、同日裁判終了後、午後1時から裁判所の東隣にある弁護士会館で裁判報告集会が開かれます(同会館5階・東京弁護士会507号室)。支援者の皆様のご参加をお待ちしております。
文春などの週刊誌メディアを人権侵害媒体だとして厳しく批判してきた「日本を代表するメディア論学者の一人」(野原仁・岐阜大学准教授の言)のはずであり、報道倫理・情報法制論、メディアリテラシーなどを講義している渡辺教授が、知りあいの石井謙二郎・週刊文春デスクに虚偽情報を大量の文書類(ほとんどは当事者の了解なし、守秘義務の対象)を提供して記事化させた構造が、文春裁判に引き続き・再度法廷で明らかになります。2005年11月17日発売の「週刊文春」に載った4頁のひどい記事は、浅野教授を嫌う右から左までの人物が共謀して世に出た背景も再び明らかになるでしょう。文春記事の情報源の渡辺教授が5月11日にどういう証言をするか、メディア学の研究対象としても興味深いと思われます。
大学のキャンパス・ハラスメント防止に関する委員会で、浅野教授は「申立」から8年7カ月もたつのに、今も“被申立人”にされたままです。浅野教授を“ハラッサー”と決め付けて、学内はもとより学外の報道機関、学者、市民運動家へ大量の保秘文書(個人情報を含む)を流出させた渡辺教授には何の措置もとられておらず、65歳を過ぎた「余人をもって替えがたい大学院教授」だけに1年ずつ認められる「定年延長」の3年目に入っています。
渡辺教授は2月2日に東京地裁へ出した陳述書で、支援会HPや浅野ゼミ誌「DECENCY」が人権侵害を犯していると非難し、支援者の大学への申入れを罵倒しています。渡辺教授はありもしない捏造事実を羅列して、浅野教授を誹謗中傷し、《未だ同志社大学では本訴原告に対しての処分はなされておらず、本件訴訟の行く末を静観している状況ですが(本件訴訟の結果次第で本訴原告に対する処分を決すると聞いています)》とまで書いています。
これが本当なら、大学当局者・CH委の委員長らのうちの誰かが、本件訴訟の結果次第で浅野教授に対する処分を決すると渡辺教授に言ったということになります。浅野教授は2月16日に大学長とCH委委員長へ緊急の質問書を出して、このような事実があるかどうか聞いたところ、石川健次郎委員長(商学部教授、12年3月末定年退職)は3月1日付の文書で、「委員会としては、現在訴訟で係争中であるため、その推移を静観している状況にあり、現時点で何らかの判断をしたという事実はありません」と回答しました。
2003年当時のCH委をめぐる事実関係については、鈴木元委員長が把握しており、その意味で鈴木元委員長の証人尋問が重要になっています。鈴木元委員長の期日は6月以降の実施を検討していますが、裁判長が3月26日の法廷で明らかにしたところによると、「鈴木さんは出廷に非常に消極的姿勢」のようで、裁判所は書面での尋問方式にする可能性に言及しています。
従って、5月11日(金)午前10時から正午までの渡辺教授の証人尋問が証人調べの最後になる可能性もあります。
なお、5月11日は裁判終了後、午後1時から裁判所の東隣にある弁護士会館で裁判報告集会が開かれます(同会館5階・東京弁護士会507号室)。
15回の弁論準備手続(ほとんどが電話会議・東京地裁第7準備会議室)で手続きが行われ、3月5日から証人調べに入り、渡辺教授と渡辺グループによる“セクハラ”“アカハラ”の捏造と悪徳メディアを使って浅野教授を社会的に抹殺しようとしてきた経緯が次第に明らかになってきています。これらの証人調べは公開で、誰でも傍聴できます。メディア学者によるメディア悪用という前代未聞の悪行について、関心のある方々の多くの傍聴を呼びかけます。
「渡辺裁判」は3月5日に被告(渡辺教授)側証人調べが行われました。3人の証人が出廷し証言を行いました。3月26日の浅野教授の尋問では、渡辺教授代理人弁護士の迷走ぶりが目立ちました。過去2回の証人調べで、被告側に有利に働くと思われる証言は全くありませんでした。
裁判はいよいよ最終局面に入ります。この裁判では、渡辺教授が2003年4月に起きた“TA問題”で三井愛子氏が強引な方法でTAをつけないという嫌がらせをやったことをきっかけとして、渡辺教授が1998年ごろから考えていた、浅野を学外追放するための「ネタ」の収集を三井氏、野原仁氏らに指示した経緯が明らかになってきました。渡辺教授は、メールなどで学生・教員、学外の知人、報道関係者に浅野の問題を訴え始めると同時に、「専攻・学科」で決まったというウソをついて学内のハラスメント委員会に申し立て、知人のいる文春や京都新聞といったマスメディアに垂れ込み、ついに悪徳週刊誌に記事を書かせて浅野教授を学外追放し、社会的抹殺を企んだ構図も明確になってきています。
渡辺教授は、自分が05年4月に今出川校地で最も大きい教室の講義でAVを上映したことを「週刊新潮」に書かれたことについて、新潮の取材記者(上智大学田島泰彦ゼミ出身)と浅野教授が一度会ったことがあるのが判ったという理由だけで、浅野教授が新潮にその情報を垂れ込み、書かせた情報源・第一通報者だと勝手に思い込み、その復讐として文春を動かしたことも分かってきています。
浅野教授にかけられた「セクハラ謀略」がどのようなものだったのかが明らかになっていくことでしょう。メディア学科で学ぶ学生やメディアに関心のある市民には、目の前で進行する「生きた事件」を体験する貴重な機会ともなるでしょう。この裁判をとおして、ジャーナリズムのあり方、大学の社会的役割などを考えることができると思います。皆さんに是非傍聴をお願いしたいと思います。
※以下、東京地裁の場所です。
東京地裁(代表電話;03-3581-5411)は、東京都千代田区霞が関1-1-4(地下鉄東京メトロ丸の内線・日比谷線・千代田線「霞ヶ関駅」A1出口から徒歩1分、地下鉄東京メトロ有楽町線「桜田門駅」5番出口から徒歩3分)です。東京地裁606号法廷は裁判所の6階北側にあります。