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『救援』 2009年 2月号
津田正夫・立命館大教授(元NHK職員)の嘘・欺瞞性を撃つ
浅野文春裁判、最終局面へ

浅野健一教授の文春裁判控訴審第五回口頭弁論が、〇九年二月十三日(金)午前十一時から、大阪高裁別館七二号法廷(第九民事部、松本哲央裁判長)で行われる。双方が最終書面を出し結審となる。判決は〇九年春にも言い渡される見込みだ。一審から数えて丸三年にわたる浅野教授の「対文春法廷闘争」も事実上終了することになる。結審を前にして、津田教授の欺瞞性を伝えたい。
 前回弁論では、一審で文春側に陳述書を出し、渡辺武達教授と共に文春の「人権侵害報道」に全面協力していた津田教授が、文春側の証人として約二時間にわたり証言をし、偽証を連発した。「報道される側の権利」の確立を訴え、「市民メディア」を提唱するメディア学者が、人権侵害雑誌の「真実性」を証言することは極めて異例であり、平然と出廷すること自体が非正常だった。立命館大学はセクハラ事案について教職員に守秘義務を課している。 津田教授は証言で、浅野教授を「浅野さん」と呼び「旧知の友人」と述べた。八五、八六年に「マスコミと人権を考える東海の会(〇七年十二月に「報道被害者支援ネットワーク・東海」に改組)」などに浅野教授を講演者として呼んだと津田教授は言ったが、彼は同会の主要メンバーではなかった。
 浅野教授は「津田教授を親しい友人と思ったことはないし、講演のセットを彼がやったことはないと思う。彼のメディア論、市民運動論は私や人権と報道・連絡会(人報連)のそれとかなり違う」と述べている。
 津田教授は、証言中「浅野さんを尊敬している」と繰り返し発言しつつも、セクハラ加害者≠セと断定し、最後には「浅野さんは嘘を書く。私もやられた」「浅野さんと違って山口正紀さん(人報連・世話人)は冷静」とジャーナリストとしての信用性にかかわる不当な発言を含む人格攻撃を展開した。もちあげて落とす℃阮@を常套手段とする文春記事と全く同じだった。 「E子ケース」について、津田教授は、自分は実際に目撃もしていない伝聞情報にすぎないと何度も繰り返し断言し、浅野教授に問い合わせもせずに、セクハラ加害者であることは間違いないと一貫して主張した。伝聞情報だけでセクハラ常習犯のように断言した。これも文春記事と全く同じ手法だ。また、「週刊新潮」の渡辺教授AV記事が校了になる直前の〇五年七月上旬(文春記事が出る四か月前)、津田教授は週刊新潮Q記者に、渡辺関係記事の掲載をやめて「浅野セクハラ」を取材して記事にするように再三要求し、「被害者」として三井愛子氏まで紹介していた明白な事実があるが、これについても津田教授は否定=偽証した。Q記者は三井氏とメールのやりとりをしたのち結局取材をやめた。 津田教授はQ記者に情報提供した事実を歪曲して「Q記者は友人の田島泰彦上智大学教授の教え子だったので、一方的に親しみを持った。一般論としてジャーナリズムの心構えを教えた」「雑誌記者の身分は不安定だから心配した」などと偽証した。  津田教授は〇五年七月当時、一般には知られていないQ記者の直通電話番号と電子メールの個人アドレスに連絡。Q記者が不審に思ってその場で問い詰めると、津田教授は「まあまあ(笑)。私は元NHKだから人脈がそれなりにある。あなたの個人情報を得るのはわけない」と答えた。NHKも迷惑だろう。
 前回、原告代理人は、津田教授が編著『テレビジャーナリズムの現在―市民との共生は可能か』(九一年、現代書館)などでメディア批判を展開し、「報道される側の権利」確立を訴えていたことを取り上げて「あなたは主張と行動が全く違うのでは」と津田教授のダブル・スタンダードを批判すると、津田教授は「報道される側の人権だけで世の中が成り立っているわけではない」「週刊誌にはいいところもある」などと言った。
 津田教授は裁判所の廊下で浅野教授に会釈までして「こんにちは」とあいさつした。喜田村洋一弁護士としっかり打ち合わせをしていたのだろう、主尋問はよどみなかった。浅野教授の数メートル前で、終始、浅野教授の方を見ながらセクハラ加害犯と決め付けた。渡辺教授が証言したときに似ていた。大学の守秘義務を破ってまで文春に協力したのも渡辺教授らと同じだ。津田教授と渡辺教授と文春は「同じ穴の狢(むじな)」と言えそうだ。
 今回の証言で、津田教授にはメディア論・ジャーナリズム論を教える資格も、大学教授として学生を教育する資格も、メディア改革の市民運動を担う資格もないことがはっきりした。  津田教授は文春や渡辺教授と最後まで行動をともにした。心中≠キるつもりであろうか。
(三津奈悟)
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