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『救援』 2008年6月号
文春側の理由書遅延を非難
浅野教授裁判控訴審第一回弁論

 浅野健一同志社大学教授の「週刊文春」名誉棄損訴訟の控訴審第一回口頭弁論(中路義彦裁判長)が七月三日午後、大阪高裁で開かれた。双方が控訴理由書を陳述し、文春側の喜田村洋一弁護士は「新証拠」と称して、文春記事の「C子さん」の院同期生で渡辺武達教授の門下生S氏の陳述書を提出した。
 第二回口頭弁論は九月九日午前十一時から大阪高裁別館七二号法廷で開かれる。
 文春側はS氏の証人申請は行わず、「これ以上の主張、立証の予定はない」と表明した。陳述書の作成者の証人尋問も要求しないのは極めて異例だ。
 一審原告は文春側の控訴理由書の提出が裁判当日未明になったことに対し抗議した。中路裁判長も「裁判所も二回、文書で理由書を出すように強く通知したが、出なかった。こういうことのないように注意してほしい」と叱責した。
 文春側の喜田村洋一弁護士は、理由書の遅れについて謝罪した上で、「S氏の陳述書(六月十六日付)の到着が先週になったので、遅れた」と釈明した。
 民事訴訟規則第一八二条は、「控訴後五十日以内に書面を提出しなければならない」と規定している。原告側の若松芳也弁護士は「それが正当な理由に当たると考えるのか」「弁護士倫理に反する」と追及したが、喜田村弁護士は質問に答えられず、「申し訳なかった」と再び陳謝した。
 浅野氏側は四月二十五日に控訴理由書を提出し、文春側にも送達されている。浅野氏側は「極めてアンフェア」と批判する意見書を出した。
 原告側は八月末日までに、一審で名誉棄損が認められなかった部分を中心として、陳述書の提出、証人申請を行うという立証方針を明らかにした。
 「浅野教授文春裁判支援会」は弁論終了後、大阪弁護士会館で裁判報告会を行い、山田さんが「浅野教授の文春名誉毀損訴訟の意義」と題して講演を行った。               
(三津奈悟)
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