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『救援』 2008年8月号
渡辺教授完全敗訴

 渡辺武達・同志社大学社会学部メディア学科教授が「週刊新潮」〇五年七月一四日号記事「同志社大『創価学会シンパ』教授の教材はAVビデオ」をめぐり、名誉を毀損されたとして新潮編集長らを訴えていた裁判で、最高裁判所第一小法廷(才口千晴裁判長)は七月十日、請求を棄却した二審大阪高裁判決を支持、渡辺教授の上告を退ける決定をした。教授の全面敗訴が確定した。 
 名誉毀損裁判で新潮が完全勝訴するのは珍しい。
 渡辺教授は新潮のY記者の取材を受けた段階から「法的措置をとる」と通告し、「(大教室で)見せたのはAVではなく、日本ビデオ倫理協会の広報ビデオだ」などと反論していた。 渡辺教授はY記者の携帯電話、メールアドレスなどの個人情報を今もネット上で公表している。
 京都地裁は〇七年三月十六日、新潮社に三三〇万円の損害賠償を命じる判決を言い渡した。新潮社側はこの判決を不服として控訴、大阪高裁は〇八年三月二七日、「AVから採録した映像も含まれており、記事の重要な部分は真実」として、渡辺教授の勝訴を取り消した。
 渡辺教授は高裁判決の後、沈黙を続けている。渡辺教授のゼミのHPは、敗訴確定を全く伝えず、「新潮に垂れ込んだのは同僚のワル教授」などと浅野健一同志社大学教授を罵倒する書き込みを載せている。
 渡辺教授の敗訴確定を報道したのは共同通信だけで、「同志社大教授の敗訴確定」という見出し記事が約三十の地方紙に載った。一審での渡辺教授の勝訴を詳しく伝えた毎日放送など近畿の放送局は、新潮の勝訴を全く報じていない。
 「紙の爆弾」八月号は、問題のAVから撮影した写真七枚を入れた記事を掲載している。
(三津奈悟)
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